羅生門のあらすじ
天変地異が平安京を襲い、食べ物がなくなりました。夕暮れには泥棒や悪人が我が物顔で徘徊します。餓死者の死体が毎日捨てられる恐ろしい羅生門には人影もないはず・・・だが、今宵は一人の男が羅生門で雨宿りをしていた。彼は離職したばかりで途方に暮れており、雨降る今夜は羅生門にのぼって死体の脇で眠ろうときめる。そして並ぶ死体の頭部に火をともす人影を発見する。恐る恐るはしごの上段からなかをのぞくと、中には白髪頭をした猿のような老婆が明かりをともして 若い女の死体から髪の毛を抜いていました。男は、老婆を問い詰めます。老婆はかつらにするために死人の髪を抜いていると返事をします。髪を抜いていた女の死体はへびの肉を干し魚だといって売りさばいていた女の死骸とのこと。老婆は、うそつきのこの女も死体を商売道具にする自分も悪いとは思っていません。餓死をするので悪事も略奪も仕方がないのだといいます。
「では、おれはお前の着物を泥棒する!おれも、餓死するのはいやだ!」
男は老婆の着物をはぎ取り、足にしがみつく老婆を蹴り倒して夜の闇に消えていきましたとさ・・。
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芥川龍之介は私が天才だと思う作家のひとりです。
特にこの作品は 教科書に載っているので、日本人ならたぶんご存知ですよね。
世の中には いろんな人がいます。
このことは、知るべき事実です。
人は命に代えるために略奪をしはじめたら 簡単にはあともどりできない。
創作物を分け与える世界・・平和
既存のものを奪い合う世界・・戦い
もちろん、社会生活を営む上では平和も戦いも両方必要な要素です。
でもね、戦い中心の世界にしないために今何ができるか 考えて生きてほしい。
略奪されないように身をちいさくして生きること迎え撃つこと、
または 獣のように 欲がわいたら襲うことばかり考えて過ごすことが、どういうことなのか想像してほしいのです。
ちょっとむずかしいかな?
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